DDタープの新しい張り方を考案しましたので紹介いたします。
目標としたのは、パップテント張り、マンタフライの広さ・使い勝手で、設営が簡単にできることです。自分では満足できる張り方になっています。
調べた限り同じ張り方をしている人がいなかったので”ムササビ張り”と命名しました。 ムササビが手足を広げて滑空している様子に似てますよね!?
特徴
まずは特徴を紹介します。
- 設営が簡単
- 広い
パップテント風でありながらポール3本で簡単に設営ができるようになっています。ペグ、ロープも最低限にしました。
タープ下にこれだけのスペース
- 風通しが良い
- ある程度左右をカバー
フルクローズすることは考えていないので、風通しがよく夏に最適。春から秋ぐらいがよいでしょう。左右からの視線もある程度防げます。
横からもある程度カバー
- クローズ不可
クローズすることは最初から考えていないのでできません。パップテントの前幕やカモフラージュネットなどである程度は対応可能かと思います。
必要なもの
以下のものが必要です。
DDタープ
3.5m x 3.5mがおすすめ。広さに余裕が欲しい方は4m x 4mでも可。3m x 3mは狭いのがお好きな方だけどうぞ(笑)
ポール
3本。長さはタープのサイズの1/2より少し短い程度。
長さ調節できるものが便利(3.5mのタープの場合、1.5m~1.7mぐらい)
ロープ
4本ペグ
6~7本張り方
張り方を説明します。
今回は3.5m x 3.5mのDDタープを使用しています。
1.タープを広げる
向きを決めてタープを広げます。
全体をきれいに広げる必要はないですが、最低限、後側のみきれいに広げてください。
3.中央をポールで立ち上げる
中央のループのところを下からポールで持ち上げます。ポールがタープを突き破らないようにボール(ポールエンドロック)などをつけてください。ポールを入れるとこのような形になります。このときポールは固定されていなくタープの重みのみで立っています。多少傾けるなどして倒れないようにしてください。
(ポールが倒れても気にせず次に進んで最後に立ててもOKです。)
4.前方2か所をポールで立ち上げてロープで固定
赤丸部分のループににそれぞれポールをセットして、ロープを結んでロープの先をペグダウンします。ロープは斜め前方にするとタープをピンと張ることができます。このような状態になります。
5.前方の両端をロープで固定
前方の両端のループにロープを結んでロープの先をペグダウンします。ロープを短くすればタープのサイドは垂直に近くなり、ロープを長くすれば左右に広くなります。お好みでどうぞ。
最後に3本のポールの角度を調整してください。
完成するとこのようになります。
後方の中央に隙間ができて気になる方はそこもペグダウンするとよいです。
使い勝手
中央のポールの後ろに就寝スペース。ポップアップの蚊帳を置いています。ポールはやや後方に傾けて就寝スペースを確保しています。
雨の日は泥はねが気になりますが、今のところ雨にぬれることなく過ごせています。
椅子、テーブル、クーラーボックス、焚火台など置いて過ごすことができます。前のポール2本の間は、タープ長の半分(1.75m)です。十分なスペースを確保できるでしょう。 雨の日でかつ風が強い場合には、雨が吹き込んできて厳しいかも。この張り方によらずタープなのでしょうがない気もしますが、低く張って対応するとよいでしょうか。
真横からはこんな感じです。横から中が見えるといえば見えますが、立っているときの目線からはあまり中がみえません。おかげで風通しは良いです。ポールを短くすればもう少し隠れることはできますが天井が低くなるので、低くしたい場合は4m x4mのサイズを使うのが良いと思います。
後ろから。後ろは幅がタープ長(写真の場合3.5m)になるので、就寝スペースは思ったより広くて快適です。タープの後方中央部分はポールで引っ張られ浮いてしまうので、気になる方はループをペグダウンしてください。
真横からはこんな感じです。横から中が見えるといえば見えますが、立っているときの目線からはあまり中がみえません。おかげで風通しは良いです。ポールを短くすればもう少し隠れることはできますが天井が低くなるので、低くしたい場合は4m x4mのサイズを使うのが良いと思います。
後ろから。後ろは幅がタープ長(写真の場合3.5m)になるので、就寝スペースは思ったより広くて快適です。タープの後方中央部分はポールで引っ張られ浮いてしまうので、気になる方はループをペグダウンしてください。
設営を簡単にするためにロープ、ペグを最小限にしてありますので、強風時などは必要に応じて補強してください。
また、中央のポールを外に出して、そのポールを利用して、後方から中央のループを斜め上方向に引っ張るようにロープをポールに結び、ペグダウンするとさらに室内を広く使用することができます。
張り方動画
動画で見たい方はこちらからどうぞ。
最後に
埜營堂さんのマンタフライから着想を得ています。マンタフライは非常に使いやすく気に入っている張り方ですが、パップテントのようにポール4本必要、ロープも多くなりますので、設営がちょっと大変です。そこでなんとか類似の形で簡単に張れないかを考えたものになります。
埜營堂さんの張り方がなければこの張り方も生まれなかったかもしれません。ありがとうございます。
マンタフライなみの広さ、使い勝手と設営の簡略化ができていると思います。強度に多少不安がありますが、そのあたりは今後改善していきたいと思います。
よさそうだなと思った方はぜひ試してみてください!
今回使用したおすすめ道具 ロゴス(LOGOS) ポールエンドロック