雨予報でキャンプを中止にする人は多いと思います。雨でも備えと知識があれば十分に楽しむことができます。
雨キャンプの魅力とは?
キャンプの大きな魅力は自然を感じられることですよね。雨も自然の一部です。日常生活では嫌な雨ですが、キャンプのときは雨を積極的に楽しみましょう。雨の中、外で過ごす非日常感も良いものです。雨音もそうですが、雨に曇る山々、タープをつたわって落ちる雨、水たまりに降る雨の模様など、普段とは違う景色を楽しむことができます。雨に濡れた緑も鮮やかに見えてきれいなものです。
テントやタープの下で過ごす時間が比較的多くなります。時間のかかる煮込み料理などいかがでしょうか。餃子を一から作るのも良いです。チーズや椎茸などを入れたりして色々な餃子を作っても楽しいです。雨の音を聞きながらのんびり読書なども良いです。もちろんソロキャンプならタブレットで映画を見るのも良し、スマホでゲームするのも良し😄
雨の日はキャンプをする人が比較的少なくなりますので、隣のテントからの声もあまり聞こえず静かに過ごすことができます。雨音が周りの音を消してくれます。多少音を出しても周りに迷惑はかからないでしょう。もちろん夜は静かにしましょうね。
また、雨の日はスキルが必要となります。タープの下にテントを張る通称小川張りという張り方など様々な張り方があります。何度か雨の日を経験すればスキルアップにもつながります。
雨の日に気を付けること
天候について
まずキャンプに行くか行かないかの判断のために天候を確認しましょう。あまりにも悪天候の場合には中止にする決断も必要です。天気予報では天候だけでなく、雨量、風速も確認しておきましょう。山の方のキャンプ場では天気予報よりひどくなることも普通にありますので予報よりも天気が荒れる可能性も考慮しておきましょう。
雨だけでなく風もあるとかなりのスキルが必要とされます。タープを低く張る、風向きを考えるなど普段とは違う配慮が必要です。まずは晴れているときに風の影響を学んでからがよいでしょう。実際、雨よりも風が強いときの方がスキルが必要とされます。雨と風、両方ならなおさらです。
雨量は一概には言えませんが、しとしと降っている程度ならそれほど心配はいらないでしょう。それでも長時間降ると水たまり、場合によっては小川のように流れるところができてきます。地面の水はけの良さにも関係してきますので、設営場所には注意しましょう。
設営場所について
キャンプ場についたら場所の確認です。まずは命にかかわる点としてがけ崩れするようなところでないか、川の増水で水が来るようなところでないかを確認しましょう。水はけがよい、平らなところを選びましょう。くぼみがあるような場所は水たまりになる可能性があります。すでに雨が降っていて水たまりができているようなところは避けましょう。
雨の日に必要な装備について
テント、タープは耐水性があるものを使用しましょう。よほど安価なものでない限りは大丈夫だと思います。テントやタープには耐水性の表記があります。数値が1500mm以上であれば通常の雨程度なら大丈夫でしょう。テントにはフライシート、フロアーそれぞれに耐水性の表記がある場合もありますのでそれも確認してみてください。
次は雨具類。カッパ、傘、替えの服、タオルなど。カッパは設営、撤収時に雨が降っていれば使います。傘はトイレに行く際にあると便利です。濡れた場合の、替えの服やタオルもあると安心です。靴も防水性のあるものが良いですね。いっそのこと濡れても良いサンダルでも良いです。
また、大きなビニール袋があると便利です。濡れたテントやタープを入れて持ち帰れます。万が一のためにスコップもあると良いでしょう。水が流れる溝などを作ってテント、タープに水が流れてこないようにできます。
雨の日の設営、撤収について
設営時は先に荷物を下ろすと濡れてしまいますので、まずタープだけ張りましょう。タープを張ればその下にグランドシートなどを敷いて濡れないところに荷物を下ろすことができます。そのあとでテントを張るとあまり濡れずに済むでしょう。
撤収時は順番が逆で、最後にタープを仕舞うようにします。タープ以外をタープの下で片付ければ濡れずに済みます。最後にタープを丸めて大きなビニール袋に入れてしまえばタープの片付けも短時間で終わります。